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たかはしこうじのマーケティングスパイス

2025.10/vol.241

ヘビーユーザーの後悔

去年と違うものを使ってみたい。
これは毎年2月に購入する4月はじまりの手帳のことだ。4月はじまりを選ぶのは仕事用だから。かれこれ25冊以上使ってきたヘビーユーザーなので、手帳選びにはこだわりがある。といっても大したことではないが、出張族ゆえにバックへの収まりの良さと携帯し易さは大事なところ。具体的にはスマホよりも軽量でスマホ程度の厚みの手帳が好みだ。今手元にある手帳は先の好みを満たしているが、新たなこだわりも追加されている。手帳を開いた時の楽しさ。
新たなこだわりは、後づけだ。つまり、開いた時に楽しい手帳はないかな?と探したのではなく、探しているうちに、おもしろい手帳に気づいた、というのが実際のところ。
具体的には、手帳前半に碁盤の目のようなカレンダーぺージがあり、その背景の色、飾り枠の模様、さらに英数字のフォントが月毎に違うところが楽しい。また、手帳後半のメモ欄では、見開きごとに飾り罫が変わっていくところにも遊び心を感じた。
ところで、私と違ってメーカーやブランドにもこだわりが強く、毎回同じものを選び続けるヘビーユーザーもいる。では、彼らが別な商品を手にする確率はゼロかというと、そうではない。隣のヘビーユーザーの言葉に心が動くこともある。
私の知人に書き味が気に入って19年間ロディアの手帳を使い続ける女性がいる。彼女は手帳だけでなく文具全般にこだわりがあったが、ある年、同僚男性が愛用し続けているモレスキンに浮気した。彼は彼女が一目置く文具マニアらしく、すすめられて使ってみたくなったのだ。ところが、使い始めてすぐ、インクの裏抜けに悩まされることに。それまで万年筆派だった彼女は、やむなくボールペンに転向。翌年、やはりロディアがいいと元の鞘に収まった。浮気は1回(年)で懲りたわけだが、途中で相手を諦めず、ボールペンに持ち替えても付き合い続けたのは彼女らしい。
こうして原稿を書いて気づいたのは、ヘビーユーザーはヘビーユーザーを信じ易く、ファーストユーザーのように後悔する買物をすることだってある、ということ。かくいう私も経験済。おかげで見る目が養われたといえばかっこいいが、負け惜しみに聞こえてもしかたあるまい。

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