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たかはしこうじのマーケティングスパイス

2025.04/vol.235

競争を略す

これが戦略だと思った。
コンサルティングは出張から帰ったところで終わる。傍目にはそうだが、ここから始まる仕事が多い。翌日「追伸・・・」とメールが届けば応えを送り、月が変わって「思ったよりうまくいきました」「この2点を進めたいと思います」と報告や計画が届けば労いの言葉を返す。商いの醍醐味を満喫している店主は、こうして帰宅後に攻めてくる。私も、結果が出る過程にコンサルティングの醍醐味があるので、これが愉しい。
ハッとさせられたのは4月に雪が降った2日後のメール。自家製麺、無化調、野菜豊かなメニューが主力、夫婦で営む飲食店からだった。1枚目下段の3月売上と客数はいずれも昨年同月比150%以上とすばらしい。しかし、私が読み返したのは2枚目以降の報告文。要約は次のとおり。
手が空けばお客様に声をかけるようにした。すると、待ってましたとばかり、感想や意見を聴くことができた。①ラーメンを食べたいが、量が多かった。少量メニューができてよかった。②市内の中華そばの味はいい。しかし麺が柔らかい。この店のスープは昔ながらの味。麺は歯ごたえがあってとてもいい。自分にピッタリの中華そばだ。③ここの中華そばは、ずっと変わらない味でいいねぇ。本当に昔のままの変わらない味だ。
①少量メニュー②歯ごたえのある自家製麺③変わらない(スープの)味。これらは密かな取り組みだったので、ちゃんと伝わっていたことがわかり、それがとてもうれしい。特に「変わらない味で、いいねぇ」は、この上ない喜びだという。実際は、工夫を重ね少しずつ味を変え進化させている。変化させても、変わらずおいしいを目指しているので、挑戦は成功している。これからも自店なりの深化と進化を続けようというのが店主の所感だった。
さて、冒頭の戦略だと思ったについて。先述の店主の取組みはお客様に応えたいという客志向が起点。そこに、業界の流行や同業他店はこうだからという言葉は出てこない。他の店と競争するのではなく、むしろ競争を略すことでうまくいっていると感じた。
この「略す」で思い出したのは、戦略は戦いを略すことだと説いた教授のこと。言い得て妙だと思ったが、まさしくこの店のことだと合点した。

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株式会社ケンオリ
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