統計
花粉飛散量
福島県は2022年のスギ雄花花芽の数が全国第5位、2021年度はなんと第1位であった。
春に飛散するスギ花粉は、スギ雄花の着花量(花粉生産量)に大きく依存するため、環境省は2004年度から毎年スギ雄花花芽調査を行い、スギ花粉飛散予測の参考情報として公表している。
2022年11月から12月にかけての調査の結果、東北南部から九州にかけての多くの地域で前年より多いと報告されている。特に関東、北陸、近畿、中国地方などでは2012年から2021年までの10年間のスギ雄花の最大値を超える観測値が報告されており、これらの地域では2023年春の花粉飛散が極めて多くなる見込みという。
花粉症の症状を軽減するには、花粉に触れないことが大切だ。環境省の花粉症環境保健マニュアルによれば、マスクは通常のものでも花粉を70%、花粉症用のものでは84%の花粉を減らす効果があるという。眼鏡も通常で40%、防御カバーがついたものは65%も減少するというから、基本的な対策は疎かにできない。
黄色く霞んだ空を見て憂鬱になる人も多い季節。新型コロナ対策ではマスクを外せるようになったが、結局マスクをしたままの春である。
出典:環境省「令和4年度スギ雄花花芽調査結果」※各県の特定の地点で観測したものであり、すべての都道府県で観測を行ったものではない。