統計
全日本合唱コンクール特別賞受賞数
(中学校・高等学校部門・直近10年間)
二大合唱コンクールといわれる全日本合唱コンクールとNHK全国学校音楽コンクールにおいて、福島県の団体は特別賞を毎年数多く受賞している。「合唱王国福島」と呼ばれる所以だ。
その中で全日本合唱コンクールの中学校・高校部門の特別賞受賞団体数をみると、直近10年間(2020年はコロナ禍により中止)で39団体と他県を大きく引き離している。とくに1位・2位相当の文部科学大臣賞、開催県の県知事賞が群を抜いて多い。4枠の文部科学大臣賞のうち3枠を占める年が2度あるほどだ。
福島県の合唱が盛んな理由の一つは子供たちが“合唱が当たり前”の環境で育つこと。2021年に当コンクールに参加した小・中・高校の数は、10校に満たないという県もある中で84校とダントツだ。地区単位の音楽祭に参加するのが普通で、県大会に選ばれるのはステータス。全国大会常連校は憧れの的だ。さらに指導者同士の仲が良く、他校に指導に行く、練習方法を共有するなど、お互いに高め合うという土壌があるという。
10月から11月は合唱コンクールの季節。テレビ放映される大会もある。福島の歌声にぜひ耳を傾けていただきたい。
出典:全日本合唱連盟「全日本合唱コンクール全国大会 過去の結果」より2012~2021年を集計