統計
つるむらさき生産量
農林水産省「地域特産野菜生産状況調査」より福島県はつるむらさきの生産量日本一。国内の4割以上のシェアを持つ一大生産地である。
つるむらさきは東南アジア原産で、日本には江戸時代には伝わっていたものの、食用に栽培され食べられるようになったのは1970年代か
らだという。紫色の茎が名前の由来だが、現在は食味の良い緑茎の品種が主に栽培されている。
産地はほかに宮城県、徳島県などだが、福島県の生産量は圧倒的で、この傾向は統計が入手できた2000年から変わっていない。また、福島県では露地栽培がほとんどで、施設栽培が多い他の県とは大きく違っている。高温多湿の福島県の夏は生育環境にぴったりなのだろう。
つるむらさきは栄養価がとても高く、ビタミン、ミネラルが豊富で、独特のぬめりは免疫力を高める効果が期待できるという。「免疫力」が注目される今、地場野菜のつるむらさきは強い味方になりそうだ。
農林水産省:地域特産野菜生産状況調査「平成30年産地域特産野菜生産状況」