福島市のフルーツライン
「くだもの王国」として親しまれている福島県。その中でも特に果樹栽培が盛んな地域が、福島市の西側に位置する「フルーツライン」です。
吾妻連峰の麓を走る県道5号線の約14kmにわたる区間がこの愛称で呼ばれ、果樹園や直売所、果物をふんだんに使ったメニューを提供する店、さらに道の駅やJAの直売所が並びます。その名の通り、初夏のサクランボ、夏のモモ、秋のナシやブドウ、初冬のリンゴと、約半年を通して様々な果物が生産されています。なぜこんなにたくさんの果物が栽培できるのでしょうか。
その秘密は地形にあります。一般的に、果物の品目は栽培可能環境が暖かい気候か寒冷な気候かで分けられるので、栽培場所によって品目が偏る傾向があります。ところが、フルーツライン周辺は福島盆地の扇状地形のため、夏と冬の間で特有の寒暖差を生み、降水量が少なめという特徴を持ちます。この特徴が多様な果物の栽培に適した環境となり、そして丹精込めて育てている生産者のたゆまぬ努力があって、美味しい果物が作られていくのです。
収穫の時期は観光客でにぎわう「フルーツライン」。ぜひ足を運んで、目でも舌でも旬の果物をお楽しみください。

▲購入できる様々な果物
フルーツライン
福島県道5号線
※通称:フルーツライン
吾妻連峰の麓
県道5号線の約14kmにわたる区間
