会津若松市「まちの駅 うるしの里」
「まちの駅」シリーズ第20弾。台風12号、13号とたてつづけに上陸した9月上旬。きびしい残暑から秋の気配がただよいはじめたなか、「うるしの里」漆器工房鈴武へ伺いました。
会津漆器の歴史は、蒲生氏郷公が当時の黒川城(現鶴ヶ城)への入城を機に、前領主をつとめていた日野(現滋賀県)から職人を招じいれた天正18年にまでさかのぼります。その後、会津藩の初代藩主、保科正之により手厚く保護され、会津は、漆器の一大産地となっていきました。以来、400年以上の時をかさね、他の産地とは違う、会津ならではの独特な「会津塗り」の技術を高め、全国から多くのファンが自分だけの逸品をもとめてやってきます。当鈴武は、昭和18年に創業、この漆器団地に工房を構え、他に先がけて観光バスも誘致し工房見学、および直売価格にて買物もできる売店も設けてきました。
約10年前から蒔絵体験教室をはじめました。震災後しばらくは、参加人数も減りましたが、最近になって、小中学生の修学旅行や個人の観光客などでにぎわいはじめています。漆器といえば石川県の輪島塗が有名ですが、東北でも、会津漆器の他、津軽漆器(青森)、川連漆器(秋田)、秀衡漆器(岩手)などが知られています。木製漆器の最大の利点は、破損しても再生が可能なところで、そこが陶器との大きな違いです。当社は、会津で唯一木製漆器の専門工場であり、直売所も併設してますので、会津へお越しの際は、ぜひ、お立ちより下さい。
まちの駅 うるしの里
漆器工房鈴武
漆器工房鈴武
福島県会津若松市門田町一ノ堰
会津漆器工業団地内1973-4
TEL 0242-27-9426
http://www.suzutake.net/