統計
養殖鯉生産量
農林水産省部「令和3年漁業・養殖業生産統計」福島県は養殖鯉の生産量全国第2位、1位の茨城県と合わせ全体の7割を占める。福島県の養殖鯉は多くが郡山市内で生産されており、市町村別では郡山市が全国第1位である。
郡山市の鯉養殖の歴史は明治時代の安積開拓に遡る。安積疎水の開削により使われなくなった灌漑用ため池を利用し、開拓者の貴重なタンパク源として鯉を養殖するようになったのだ。また当時は養蚕が盛んで、餌となる蚕のサナギを手に入れやすかったことも理由だと
いう。
鯉は中国最古の薬物書に、健康維持に用いられる医薬品として分類されていた。現代でも、良質なタンパク質、ビタミンB1・B2・E・Aが多く含まれ、カルシウム、リン、鉄分も多いなど、栄養価の高い食品として様々な「効能」が期待されている。
養殖鯉も原発事故の風評被害を受け生産量が減少、7年連続日本一の座を茨城県に明け渡すことになった。郡山市では風評の払拭と「鯉のブランド化」を目指し2015年『鯉に恋する郡山』プロジェクトを始動、様々なキャンペーンを行っている。
出典:農林水産省「内水面養殖業収穫量」令和3年度