統計
新酒鑑評会金賞受賞数
酒類総合研究所「令和3酒造年度全国新酒鑑評会」審査結果
福島県は令和3酒造年度(2021年7月~2022年6月)の日本酒の製造技術と酒質を競う全国新酒鑑評会において金賞受賞17蔵で日本一。都道府県別金賞数で9連覇を達成し、最多連続記録を更新した。
福島県の酒の味は、「芳醇」「淡麗」「旨口」と表現される。香り高く軽やかでスッキリしており、あまり酒を飲まない人も美味しく飲めるという。夏の暑さが米作りに適し、冬の寒さが雑菌を抑えるという気候と、豊かな水は酒造りに絶好の環境を与えている。
強みはそれだけではない。若手杜氏育成のための「清酒アカデミー」を設立し、「吟醸酒製造マニュアル」によって経験と勘に頼って来た酒造りを転換したのだ。蔵同士の交流も盛んで、互いの技術やノウハウを持ち寄って切磋琢磨するという。情報を閉ざすのではなく教え合い、学び合うことで、全体の底上げという結果を生み出している。
広い県土に多くの蔵があり、個性豊かな酒が揃う。飲み比べるとその違いに驚かされる。もっと多くの人に知ってほしい、福島の実力である。
新酒鑑評会金賞受賞数
出典:独立行政法人酒類総合研究所「令和3酒造年度全国新酒鑑評会入賞酒目録」