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たかはしこうじのマーケティングスパイス

2019.08/vol.168

言葉の質量

SNSヘビーユーザーの女性店主は100人の「いいね」より、気になる1人の「いいね」が欲しいという。どうやら「いいね」には質量があり、存在感のある少数の「いいね」のほうが多数の「いいね」より重いようだ。それはリアルの世界も同じで、大多数に「ムリだよ」と言われても、信頼する1人から「うまくいくよ」と背中を押されたら勇気百倍になる。今日は言葉の質量について考えてみよう。
さて、あなたの店で言葉の質量が最も重い人はだれか?従業員を労う時、お客様に謝る時、思い浮かぶのは店主自身の姿だろう。また、店主は言葉だけでなく行動の質量も重いわけで、トップセールスが最強たるゆえんはここにある。ところで、この最強の武器を最近使っているだろうか?次に私の父を例に、トップセールスで心が動いた話をしよう。
数年前の5月の連休に実家へ行った時のこと。6月末に車検を迎える父の車の話になった。車にこだわりのない父は3回目の車検を通すつもりだった。それが後日電話すると新車を購入することにしたと言う。驚いた私が事のいきさつを母に聞くと、あれからディーラーの社長が直々に車検の確約をとりにみえて、ついでに(おそらくダメもとで)新車の案内をしたという。ソファにもたれて聞いていた父は「他の
お客様と違って髙橋さんは値引きの話をしないから助かります」という社長の言葉に気を良くしたらしく、そこから身を乗り出し「世話になっているから検討してみます」と話が進んだらしい。シャイな父は値引交渉が苦手。その性格を「他のお客様と違って」と認めつつ「助かります」と頭をさげられ嬉しかったのだろう。母はもったいない、まだ乗れるのに」と繰返したが、社長の言葉の質量にはかなわなかった。これを読んで創業期の自分を思い出している店主もいるだろう。ご近所を大切にする、自ら顔を出す、易しい仕事を率先する。うなずくあなたは是非トップセールスを再開してはどうか。百戦錬磨を経た言葉は創業期より質量が増しているはず。何気ない一言がお客様の琴線に触れ思わぬ展開を見せるかもしれない。
(2019年2月14日執筆)

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