曲げわっぱに魅せられて
「会津輪箱飯の駅」
「まちの駅」シリーズ第9弾。今年、創業43周年を迎える会津郷土料理「わっぱめし」の割烹田季野。奥会津の秘境、桧枝岐村伝統の曲げわっぱに魅せられた先代の思いを、脈々と今にうけついでいます。
600年の伝統を誇る檜枝岐の「曲げわっぱ」。割烹田季野創業の先代がほれこんだほど、ネズコ(黒檜)と山桜で、一つひとつ手づくりされた、しなやかでてざわりのよい「曲げわっぱ」が、ここ田季野の原点。「店名の『田季野』も、先代が、檜枝岐の情景を思い『かの地は山ばかり、田んぼも野も希なるところ』に由来しています」と迎えてくれた田村さん。会津西街道(下野街道)にあった旧家の絲澤舊陣屋を移築復元した店舗は、店構えから店内まで、鎌倉時代の装いを醸し、玄関からつづく土間では、こちらも移築した道祖神が厳かに迎えてくれます。
昭和47年創業当時は、なかなか受けいれてもらえなかった「曲げわっぱ」飯。半世紀近くこの地に根づき、今や押しも押されぬ会津を代表する郷土料理。「まちの駅には、連絡協議会立ちあげ時の平成17年から加入し、今年で丸10年を迎えます。今でも、全国から多くのお客様がいらっしゃいますし、地元のお客様にも『曲げわっぱ』はもちろん、季節の料理もご堪能いただき、『陣屋=まちの駅』の役目をはたしております。ちょうどこちらのお部屋が、当時、お殿様がお使いになられた控室です」。殿様気分もあじわえる、会津の風情が、ここにあります。
まちの駅 会津輪箱飯の駅
「割烹 田季野」
「割烹 田季野」
会津若松市栄町5−31(鐘つき堂小路)
TEL 0242-25-0808
FAX 0242-25-0809
http://www.takino.jp/