会津若松市「まちの駅 手打ちそばの駅」
「まちの駅」シリーズ第22弾。今回は、以前取材で伺った会津慶山焼き「土きど器の駅」とともに、会津いにしえ夢街道沿いに建つ「手打ちそばの駅」桐屋夢見亭を取材しました。
そばもちのごっつお。こんないい響きの言葉がかわされていた、今ではなつかしい時代から、連綿と受けつがれているそば文化が会津にはあります。そば処で有名な喜多方市山都町(旧耶麻郡山都町)宮古に生まれ、幼少の頃から客人をもてなす「ふるまいそば」という地域の習慣のもとで育った店主が、まだそば屋というお店自体がなかった会津若松市に、市内初のそば屋「桐屋」を宮町に開業したのが昭和46年。上町に移転後、ますますその味をもとめるお客様がふえ、ここ慶山へ二号店の夢見亭を開店しました。その後、上町の「桐屋」を建替え時に権現亭と命名。おかげさまで今年、創業45年を迎えます。
夢見亭の建物は、明治15年に建造された130年以上の歴史ある古民家を奥会津の只見町から移築復元。屋号の夢見亭は、店主が作家の村松友視さんを山都町へ案内し、伝統的な水そばをもてなした際「夢に見るほどうまいそば」と感動され、名づけていただきました。おすすめはこだわりのそば三種盛の「そば三昧」。そばの実の芯、一番粉で打ち上げる飯豊権現そば、昔ながらの会津在来種の石臼挽き十割会津頑固そば、県産新品種の石臼挽き十割会津のかおり、この3種に生わさびをそえてお楽しみいただけます。そばを通してお客様が集いつながっていける、そんな手打ちそばの駅をめざします。
桐屋 夢見亭
会津若松市慶山1丁目14-52
TEL 0242-27-5568
FAX 0242-27-5868
http://kiriyasoba.co.jp/