厚生労働省が毎年発表している「医療施設・病院報告」によると、福島県の病床利用率は全国最下位。調べた限りでも2017年からずっと最下位である。
病床利用率とは、病床に入院している患者数をその病床の定員で割ったもので、病床利用率が高いということは、効率的に利用されているということを意味し、低いということは病床が十分に活用されていないことを意味している。
コロナ禍で、医療機関が確保していた病床が実際には使用されないケースが相次いだことは記憶に新しいが、その理由が医療人材の不足であった。医師や看護師本人やその家族が感染して出勤できなくなるなど、人手不足によって使用されない病床が発生したのだ。
2020年の医療施設調査で、福島県の100床当たりの医療従事者数を見ると、医師は全国44位、看護師は最下位。入院を受け入れたくても受け入れられないという状況になっている病院が多いということだろうか。福島県民は健康だから入院なんて必要ないんです！ならいいのだが。