末廣がる扇の如く
まちの駅「お酒の駅」
「まちの駅」シリーズ第6弾。嘉永3年1850年の創業より会津の地酒を手塩にかけてつくりつづける末廣酒造。その伝統の歴史を現代に息づかせる嘉永蔵を取材してきました。
昔から、ずっと、これからも、ずっと…。造り酒屋会津末廣が代々受け継いでいる酒造りへの想い。取材にうかがった6月初頭、九州地方の梅雨入りが発表されたこの日、会津の地には、真夏のような陽ざしが燦々とふりそそぎ、嘉永蔵の入口からホールに入ると、ひんやりとした吹きぬけの開放的な空間で、庄司マネージャーが迎えてくれました。「この酒蔵には、明治から大正10年までかけて完成させた末廣の魂がこめられています。会津の水、米、人々にこだわりぬいてつくりあげる地酒の一滴一滴には、末廣の蔵人の情熱が満ちみちています」。
平成17年に会津まちの駅連絡協議会が設立され、その年の8月に、この末廣酒造嘉永蔵が、まちの駅に認定されました。「つまり、今年で丸10年が経ちます」。震災から今日、観光客増にはずみをつけてくれたのは、NHKの大河ドラマだったようです。「訪ねてこられたお客さまに、とても人気なのが、一番古い建物として明治25年に建てられた蔵喫茶『杏』の大吟醸シフォンケーキと仕込み水でいれた水出しコーヒーです。しっとりとした風情ある空間で、これまでの時代を感じるひとときは格別ですね。もちろん、末廣の地酒も、思い出に、お土産に、ぜひどうぞ」。
まちの駅 お酒の駅
末廣酒造 嘉永蔵
末廣酒造 嘉永蔵
会津若松市日新町12-38
TEL 0242-27-0002
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