2026.02/vol.082
節分の鬼に秘められた物語
2月といえば節分ですね。豆まきで追い払う「鬼」は、昔話ではおなじみの存在ですが、実は地域によって名前や役割が細かく伝えられています。単なる悪者ではなく、山や自然を守る存在として描かれることも。
例えば福島県には「大多鬼丸(おおたおにまる)」という存在が語り継がれており、鬼として描かれる一方で、蝦夷(えみし)の頭目や、この地を治めていた豪族だったとも言われています。
当時の人々にとって、正体の分からない存在や異なる文化を持つ人々は、畏れの対象でもありました。そうした存在が、物語の中で「鬼」として語られるようになったとも考えられています。
恐れられた存在が、やがて鬼の姿で語られるようになったと考えると、節分の鬼もまた奥深い存在なのかもしれません。


